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007は二度死ぬ プロット イギリス 06月17日 1967 台灣上映
彼奴は顔役だ! プロット アメリカ 09月01日 1955 台灣上映
ライオンは今夜死ぬ プロット フランス・日本合作 01月20日 2018 台灣上映
亡霊は2度死ぬ プロット アメリカ 10月14日 1989 台灣上映
ピンクパンサー5 クルーゾーは二度死ぬ プロット イギリス 12月17日 1983 台灣上映
はだしのゲン プロット 日本 01月01日 1900 台灣上映
007/死ぬのは奴らだ評論(11)
本作から3代目ボンド、ロジャー・ムーアが登場!
任務件数は7件で、歴代ボンドの中でも最多。
在籍期間は12年で、こちらは6代目ダニエル・クレイグの14年に抜かれてしまったが、あちらは3年~4年置きに対しこちらは約2年置きとハイペース。
そんなロジャー・ボンドも、2代目ジョージ・レーゼンビー同様、就任当初は不評であった。
しかし、徐々に愛されるボンドに。
初代ショーン・コネリーとは違う魅力。どんな危機的状況でもユーモアを忘れない。ボンドの放つジョークはこの人が一番!
本作はまだクールなボンド像で作品もシリアス路線だが、その後は軽快な娯楽作が大半。時々サービス精神あり過ぎて、『ムーンレイカー』なんてトンデモ作もあったが…。(これについてはその時に)
シリーズ物の中期はマンネリや中弛みが多い。が、ロジャー・ムーアの魅力で支え、貢献。
人によってはムーアこそ、“THEジェームズ・ボンド”である。
さて、ロジャー・ボンドの初任務は…
アメリカ各地で英国諜報員が相次いで殺される。調査を命じられたボンドはアメリカへ。犯罪王ミスター・ビッグが世界中にヘロインを蔓延させる陰謀を突き止める。彼に仕えるタロット占いの美女ソリテールをボンドの“魅力”で惹き入れ、野望阻止に挑む。
初代が長い激闘の末スペクターを壊滅させたので(と言うか、実際は前作で原作側とのいざこざ)、本作からは代わる代わる犯罪組織との攻防に。
本作はNYハーレム拠点の犯罪組織なのだが…、
当時流行っていたブラック・ムービーの影響大。つまり、ボンドとボンドガール、ボンドの協力者以外、敵は全て黒人。
また、ブードゥー教も絡み、かなり異様な描かれ方。
今なら批判を浴びそうな…。
でも、傲慢ちきな白人保安官も登場し、まあおあいこか。あくまでヒーローはボンドだけ。
序盤~中盤は特筆すべき大きな見せ場に乏しく、ちと退屈。
が、クライマックスを飾るボート・チェイスは本作最高の見せ場!
河のボート・チェイス、陸からのパトカー追跡、コミカルなシーンも挟み、迫力あるシーンになっている。
それにしても本作でのボンド、ヘビにワニにサメとやたらと危険動物に襲われそうになっている。
ボンドガール、ソリテール役のジェーン・シーモアは実に魅力的な美女。
タロットカードで予知能力を持っている巫女のようだが、ボンドと寝て処女を失った事で予知能力も失う…って、一応彼女の一族に伝わる事らしいが、にしてもどんだけ凄いんだ、ボンドの精力!?
ポール・マッカートニー&ウィングスが歌う主題歌“LIVE AND LET DIE”はシリーズの中でも名曲の一つ。
プロレスの入場シーンやバラエティーの乱闘シーンなんかでもよく使われ、聞けば「あ~!」となる事必至。
全体的には悪くはないが、最高でもない。
シリアス路線に後の娯楽テイストも見え隠れし、手探り状態といった印象。
でも改めて見ると、ロジャー・ボンドもカッコイイ。
彼の本領が発揮されるのはこれから!