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ケロッグ博士 プロット アメリカ 01月01日 1900 台灣上映
博士と狂人 プロット イギリス・アイルランド・フランス・アイスランド合作 10月16日 2020 台灣上映
腰抜けアフリカ博士 プロット アメリカ 12月01日 1963 台灣上映
テラー博士の恐怖 プロット イギリス 12月15日 1965 台灣上映
マーシャル博士の恐竜ランド プロット アメリカ 09月18日 2009 台灣上映
博士の愛した数式 プロット 日本 01月21日 2006 台灣上映
カリガリ博士評論(8)
斜めであったり引き伸ばされたり様々です
キュビズムの絵画の中のような世界です
この中で物語が展開されます
入れ子式の複雑な構造の物語で最後の最後でそうだったのかと明かされます
筒の先から覗いているかのような視野狭窄のカメラが登場人物の対象だけを捉えます
まるで歌舞伎のような隈取りのあるメイクを施し、意識的なオーバーアクションがなされます
そして眠り男と夢遊病、精神病院とフロイトの精神分析的な世界の雰囲気を漂わせてています
内面的、感情的、精神的なものなど「目に見えない」主観的な世界を、映像で表現しようと様々な実験的な演出を試みています
その手段としてキュビズムとフロイトを援用しているのでしょう
つまり1920年当時の最先端の芸術と科学を融合して作り上げた映像作品なのだと思います
正にこれこそドイツ表現主義そのものの映画であると思いました
製作されてちょうど100年になろうとしていますが、これ程までに前衛的で野心的な映画は未だに作られていないのではと思います
21世紀の現代ではCGによってそれこそどんな映像でも作り出せるような技術があります
それでも、今もなお最先端の映像作品なのではないでしょうか?
これを超える前衛的な挑戦を現代の作品で観てみたいものです
画像が悪いので、歪んでいたり、傾いているのかと思ったが、それは恐怖心を煽る視覚効果だということに気がついた。 なるほど。
あの不気味は木は本物か?絵なのか?
歪んだ家や傾いたドア、化粧や表情も怖くて、モノクロと画像の悪さが余計に気味悪い。
ホラー映画としてはかなり成功している。
100年前の映画なんだ.....。
僕の中で「サイレント映画って音声がないし、しかも白黒。それって観てて面白いの?」っていう疑問があって、今まで避けて通ってきたんですけど、これが面白かった。
そもそもサイレント映画ではどうやって物語を語るのかっていうと、ビジュアルとアクションなんですよね。視覚からの情報だけで映画に引き込まれるって冷静に考えてすごいことじゃないですか。で、それがサイレント映画の魅力だと僕は思うのです。
この映画は基本的にワンシーン・ワンカットで、シーンの切り替えであまり変化がないので、画面の細部まで拘わっています。歪んだ背景とか、デフォルメされたオブジェとか、あと登場人物の全員イッちゃってる感。良いですね。
CGが普及してこういう映画があまり生まれないからこそ、観る価値はあると思います。なんだか、サイレント映画の魅力にハマってしまいそうです。
勧めてくれた友人に感謝して、チェザーレのように眠りにつこうと思います。