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名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)評論(20)
多少バタバタしますが、最後のやりたかった事とかしっかり出来てますし、渋いっすわ〜。
小五郎渋いっすわ〜。
ひとつひとつのクオリティが高い。
「名探偵コナン」劇場版シリーズ第2作。
レンタルDVDで鑑賞。
毛利小五郎に関わりのある人物がトランプの数字になぞらえて次々に狙われていくというストーリー。海中レジャー施設での密室殺人など、てんこ盛りな内容でした。
名前に何らかの形で数字が含まれていることがターゲットの条件。目暮警部なんか絶対にこじつけで、本作で初めて下の名前が設定されたのではないでしょうか?
上記の警部を始め、冒頭で矢継ぎ早に仲間たちが襲撃されました。少年探偵団も巻き込まれてしまいました。個人的にこういう展開が大好きなので、物語に引き込まれました。劇場版ならではだなぁ、という感じでした。
自分自身が犯人の動機に深く関わっているとあって、毛利小五郎がいつも以上に奮闘してくれました。苦悩しながらも、真相に肉薄しようとするそのお姿―責任感から溢れるカッコ良さにしびれまくりでございました…。
加えて彼自身の過去も明かされ、射撃の名手だったことに驚きました。誰しも一芸に秀でているんですねぇ…。その過去の出来事によって生じる蘭の葛藤が、物語を盛り上げてくれます。伏線にもなっていて秀逸でした。
その葛藤の中で、コナン(新一)が言う「事実それ自体が真実であるとは限らない」というセリフが蘭を救ってくれましたが、これが本作のテーマなんですねぇ…深いなぁ…。
ゲスト・キャラクターそれぞれの描写ですが、ある人物のそれがあからさま過ぎるので、「あ、こいつ犯人やな」と早々に見当が付いてしまい、動機が何なのかを探るのが楽しかったです。ふとした伏線が素晴らしい限りでした。真相にはちと無理があるように感じましたが、そこはご愛敬ということで…(笑)
劇場版恒例のスペクタクル・シーンも用意されていて、画面に迫力が出ました。でもこれまた無理やりねじ込んだ感がハンパないのが少々残念でした。そこまでするか…(笑)
プライドが高い人ってしんどいですね。
随分前に鑑賞済みですが、録画していたものを再鑑賞。
コナンの映画で一番気になっているのは、その犯人の動機です。アクションは多少無茶があっても、そこはアニメですから許容出来ます。
でも、犯人の動機だけは「犯行結果に相応しいもの」を用意して欲しい、と考えています。
この映画は、前作同様に犯人の動機は「サイコ」的なものになります。前作では「それもあり」と考えましたが、本作では「二番煎じ」と感じてしまいます。
また、「毛利小五郎・数字繋がり」の設定に無理があり過ぎて、残念ながらクライマックスの舞台に行く前に興ざめしてしまいます。
せめて、クライマックスの舞台に集まるのは、毛利小五郎に関連のある人であって欲しかった。
爆弾設定が前作からの引き続きだったことも含めて、低評価となりました。