ハード・デイズ・ナイト
プロット
イギリス
11月22日 2019 台灣上映
サマー・デイズ
プロット
アメリカ
07月02日 1988 台灣上映
トゥー・デイズ
プロット
アメリカ
02月14日 1998 台灣上映
ラジオ・デイズ
プロット
アメリカ
10月24日 1987 台灣上映
9デイズ
プロット
アメリカ
10月19日 2002 台灣上映
ビューティフル・デイズ
プロット
インドネシア
03月05日 2005 台灣上映
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30デイズ・ナイト評論(19)
でも、アラスカの極夜とか、白夜とか、一回体験してみたくなります。
もはや固定ジャンルであるヴァンパイア映画。
最近は人間と禁断の恋をしたり、同種族や他種族と抗争したりとあの手この手のアイデアで作り続けられているが、本作は闇夜にうごめき、人間を襲い、噛まれたらヴァンパイアになるなどお約束を踏襲している。
監督のデヴィッド・スレイドは本作の評判により、「トワイライト」第3作目の監督に抜擢されたとか。
今、日本も大寒波に見舞われ、ただでさえ不便。そんな状況でヴァンパイアに狙われる。
陸の孤島と化した閉鎖的空間の中、次々と襲われ、親しかった者もヴァンパイアに。味方が一人また一人と減っていく。
ヴァンパイアの苦手な太陽が30日間昇らぬ決死のサバイバル。
その緊迫感はなかなか。
凍てつくような寒々とした空気がさらに拍車をかける。
B級と言ってしまえばそれまでだが、割り切って楽しめる。
久々にヴァンパイアが怖いヴァンパイア映画。
吸血鬼の弱点は、十字架、ニンニク、心臓に杭、そして太陽の光。
ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』出版以降、世間に流布している吸血鬼の知識はこんなところ。
十字架やニンニクが手に入らなくても、夜が明けるまでまで頑張れば人間の勝ち。それまでに血を吸われたら負け。
つまり最大でも12時間ほど我慢すれば恐怖は終わるわけで、そう考えれば大したことない怪物ではある。一応の区切りがつくわけだ。
ところがアメリカ最北の町バロウは、30日間夜が続く極夜を迎えてしまい、そこに吸血鬼が退去して押し寄せるという設定。こわい。こわすぎる。
ホラーに敏感な人なら設定だけで何杯でもいけちゃう恐怖があるが、本作が優れているのは吸血鬼の造詣も十分におぞましいこと。
全ての歯がサメみたいにとがっていて、爪も猛禽のように長く伸びて鋭い。瞳は洞窟のように真っ黒で、顔の骨格はどことなく歪んでいる。
しかも人間のような清潔感は皆無で血を吸ったそのままで歩き回るから、口の周りから首元まで血でビッショリ。
うーん、恐怖のツボをおさえていらっしゃる。
そんな恐怖の権化みたいな連中が近所に放たれてみて、さて十字架やニンニクを突きつけようとか思うか。思わない。
アニメの吸血鬼と違って斧やショットガンで破壊できるというのもあるのだろうけど、実効性が疑わしいアイテム片手に怪物の前に出るような真似はちょっとリアリティがない。
「ああ、神様助けて」と天を仰ぐ人間に「カミ イナイ(No God)」と言い放つ吸血鬼は、キリスト教的世界の怪物ではない。人間とはまったく異種の、暴力的にはより上位の捕食者だ。
これら吸血鬼の恐怖を描く一方、人間の強さと弱さも見所。
修復しがたいほど冷え切った保安官夫妻の心の変化、ちょっと頭のネジが緩んでしまったおじいちゃんとその息子の愚行。
あるものは我が身かわいさに家族を手にかけ、またあるものは家族のために身を犠牲にする。
恐怖がレッドゾーンに入ってしまうと、人間はどういう行動をとるのか。その本性が垣間見えるような気がして、心がざわつく。
ラストで保安官夫が取った行動は、人間としての強さか、恐怖ゆえの乱心か。
ようやく迎えた太陽に、残された人々は何を思うのか。
では評価。
キャスティング:6(若過ぎないヒロインに好感)
ストーリー:8(追い詰められていく人間の恐怖にごちそうさま)
映像・演出:8(吸血鬼の造詣は見事。流血があと一歩)
リアリティ:8(本当に吸血鬼がいたら、人はこんな行動しか取れないと思う)冷え:9(極夜の町、人間を狩る怪物のいる町は冷え冷えする)
というわけで総合評価は50満点中39点。
クラシカルなホラーやスプラッタには飽きたというホラーファンにオススメ。
怪物としての吸血鬼を映画で堪能したいという人に超オススメ。
ハラハラドキドキの展開で突っ込みどころは多めだけど全体的に楽しめた。
最近ほんとに思うのは家族愛って素晴らしいなって思う。
とりあえず最初の方の上空からのワンシーンは印象的