乱暴者(らんぼうもの)
プロット
メキシコ
01月01日 1900 台灣上映
もんしぇん
プロット
日本
08月19日 2006 台灣上映
おつむてんてんクリニック
プロット
アメリカ
12月21日 1991 台灣上映
てんやわんや
プロット
日本
07月25日 1950 台灣上映
てんびんの詩
プロット
日本
03月15日 1988 台灣上映
どんてん生活
プロット
日本
10月20日 2001 台灣上映
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天外者(てんがらもん)評論(20)
明日も見に行きます。
日本の土台を作った人たち。
ー 桁外れの知力、才能とそれまでの日本人には無かった先進的な思想で、幕末から明治初期の日本を牽引した、五代才助、後の友厚(三浦春馬)。
旧武士層から憎まれながらも、近代化を推し進めた男の”無私の献身”の姿を、胸が熱くなるシーンを多数、散りばめて描き出した作品。-
■沁みたシーン
1.遊女はる(森川葵:近年のベストアクト作ではないだろうか・・)と五代との、身分を超えた恋。
酔った愚かしき武士に言い放つ言葉。そして、五代に、”遊女でも夢を持ちたい・・。貴方と海を見たい・・”と告げる。
そして、イギリス政府に捕らわれた五代を、自らイギリス商人の妾になることで救う姿。日本で二人が再会した時には、はるは・・。
そして、五代ははるを背負って、海を見る・・。
2.明治政府の要職に就いた五代が、敵対する、大阪商人たちを前にして、自らの熱き思いを血を吐きながら、語るシーン。 ”100年後の日本を見ている!”
- このシーンの多くの大阪商人を前にして、一歩も引かない、五代を演じる、三浦さんの真っすぐな目。信念を貫こうとする姿が素晴しい・・。-
3.五代が49歳という若さで逝去し、通夜に誰も来ないシーン。
妻となった旧武家の豊子(蓮仏美沙子)と子供達が棺を前にして、”誰も来ない・・”と呟いていると、現れた伊藤博文(森永悠希)が、五代が且つて使っていた剣を携えて現れ・・、その後に4500人もの弔辞客が灯す提灯の長い列・・。
- ここは、可なり沁みた。五代友厚の強い意志そして、遺志は、人々に伝わっていたのだ・・。-
◆少し、残念だったところ
1.ストーリー展開が早いのは仕方ないとはいえ、粗い部分が目立つ。推測と、過去に学んだ記憶を総動員して鑑賞する・・。
2.キャスティング
特に名は記さないが、うーん・・、と言う方と、見かけと実年齢に違和感を感じてしまった。
- メーキャップに、コスト、時間的制約があったのだろうと推察・・。-
<幕末から明治への激動の変革期を正面から描いた作品。多少の瑕疵が気になるが、三浦さんはじめ、多数の名優の熱演が支えている作品である。>
■蛇足
・今春、三浦春馬さんが著した「日本製」が発行された事は、知っている方も多いであろう。彼が、忙しい中、47都道府県を4年掛けて訪問し、各土地の産業・文化・伝統を紹介している本である。
有難い事に、私が働く会社も何度か取り上げて頂いている。
三浦さんの真摯な姿勢と、旺盛な知的好奇心が詰まった本で、劇中の五代友厚の姿がどうしても、三浦さんの姿と被ってしまい、鑑賞中、何度となく涙が出て来てしまった・・。
こんな映画鑑賞、初めてです。
正直、五代友厚と言う名前は知らなかったが、坂本龍馬とともに激動の幕末を駆け抜け、日本で一番嫌われた男が日本を救った偉人であった。
三浦春馬の熱演と、西川貴教の妙に印象に残る演技が目を見張ったな。エンドロールの後に三浦春馬追悼のテロップに拍手が起きたのも良かった。
いずれにしても大阪商工会議所初代会頭を務めるなど今まで名前が売れていない偉人を知る事が出来たのは収穫だったし、大作と呼べる良い作品だったと思う。お薦めだね。
本当に、2人が重なり熱量は半端なく!何度でも観たい映画です。