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ダーティハリー2 プロット アメリカ 02月09日 1974 台灣上映
ダーティハリー3 プロット アメリカ 12月25日 1976 台灣上映
ダーティハリー4 プロット アメリカ 04月14日 1984 台灣上映
ダーティハリー5 プロット アメリカ 09月23日 1988 台灣上映
ダーティハリー評論(20)
刑事と犯人を半々に描き捕まりそうで捕まらず夜の暗いシーンも多めでラストはスカっとブチ殺す。
燻し銀な渋さ全開でイーストウッドにD・シーゲルと70年代のアメリカの埃っぽい感じが漂いノワール風味にサイコな雰囲気とタダのアクション映画としては括れない良さが満載。
サソリ野郎の人権を尊重しなければならず煮え切れない現状を全くブレない"不潔なハリー"が立ち向かういバスに飛び乗る勇姿が格好良い!
西部劇スターだったイーストウッドがサンフランシスコ市警の殺人課刑事ハリー・キャラハンに扮する。大柄でタフなこの刑事は法律スレスレの荒っぽい捜査と反権力的な態度でダーティハリーとあだ名されている。愛用の銃は強力な44マグナム。後に雨後のタケノコようにハリーの兄弟が産まれてくる理由が分かる強烈なキャラクターだ。
ストーリーはサンフランシスコに現れた連続殺人犯をハリーが追い詰めていくというシンプルなもの。連続殺人犯は当時全米を震撼させた実在のゾディアックキラーをモデルにしている。映画ではこの犯人はスコルピオと名乗っている。スコルピオは明らかにベトナム戦争の帰還兵で現在ならPTSDの典型的症例とされるだろうが、当時はPTSDは一般的に知られておらず、ただただ不気味な狂気の存在に見えたはずだ。演じるアンディ・ロビンソンが恐ろしい存在感をみせる。
ハリーは警官としての使命感以上の私的な怒りでスコルピオを追っている。ふたりの追撃戦は首輪を喰いちぎった猟犬と狂犬の戦いになる。
監督ドン・シーゲルとイーストウッドは名コンビで本作が4作目。全5作でコンビを組み、本作の前のイーストウッド初監督作「恐怖のメロディー」ではシーゲルがバーテンダー役で出演している。余談だが本作のタイトルロールでハリーの後ろを歩くピケ帽にサングラス、口ヒゲの男がシーゲルではないかと思う。
シーゲルは50年代のB級フィルムノワールでならした名監督。ムダのない簡潔な演出が本作でも冴え、イーストウッドが師と仰ぐのも肯ける。
本作は今のアクション映画にあるようなしつこさがない。アクションは必要最低限だ。しかしシーゲルの演出が強烈な印象を残す。名シーンはハリーが夜のフットボール場でスコルピオを追いつめるところ。粗い粒子の画面とヘリコプターショット。この映画は全編が暗いカタルシスに覆われているがこのシーンが象徴的だ。
優れたアクション映画の本質が本作にはある。銃撃戦も映画的にリアルだ。弾丸が雨アラレのように降ったりしない。シーゲルの演出の冴えがここにある。
シリーズを通してハリーの名ゼリフが沢山あるのも見どころ聞きどころ。これは必ず冒頭とラストでリフレインされるのが決まりになっている。
ラストのやるせなさもイーストウッドらしい。
キャラハン刑事の抑え気味のスタイルとか好きでしたし、演出も、『恐怖のメロディー』以降の自身の監督作に引き継がれているような感じがして面白かった。スコルピオの目だけを見せてるところとかね。
一番好きだったのは、スタジアムのシーンでしたね! スコルピオの言うセリフがホンとにムカついてくるんですよ。それで目をひん剥いてグッと傷んだ脚を踏みつけるキャラハン刑事! そして、カメラはそこからグッと引いていく! こことか好きだったなぁ。
もう何歳になったのか分からないですけど、イーストウッド監督にはまだまだ頑張ってもらいたいですね。
公衆電話で振り回され挙げ句絶体絶命のスリリングな展開からピンチを救ったあのズボンに隠し持っていたドスで脚を刺すシーン
たまりませんでした。後はあのせこい凶悪犯
が 殴り屋やられた後 ハリーにやられたとね
こんな破壊的なパンチ僕にあるわけないでしょって所笑えました。