REVOLUTION+1
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カプリコン・1評論(13)
ストーリーはつまらないのだけど、場面場面がいちいち見応えがあって引き込まれた。車のブレーキが効かなくなるアクションや、クライマックスの飛行機とヘリコプターの対戦がすごかった。捕まってしまった二人の宇宙飛行士は殺されてしまったのだろうけど、そこを描かないところがむしろ怖かった。
記者に協力してくれる女がお金を貸してくれて、かっこいいスポーツカーまで気軽に貸してくれるのがよかった。いいな〜と思った。
最後はスッキリするけど。
何たる陰謀!そういやアポロの月面着陸にもこんな話があったな、あれは本当なのか?当初全面協力のNASAがこの内容がわかるや一切の協力を拒んだといういわく付き。
後半の逃亡劇、それはないわとか、絶対無理やろとかツッコミながら楽しめます。特にあの食事。イモトにやらせたい(笑)
ストーリーは最高に面白い。見て損の無い映画です。嘘はいけませんね。
何度観ても面白い。
キャストは概ねテレビ系の俳優たちだと思う。
アポロ計画の月面着陸は捏造だったという都市伝説がある。
月に降り立つ映像の製作をキューブリックに依頼したとかしないとか、という話まである。
まぁ、それはデタラメなのだが、本作の着想元になっているのかもしれない。
一番可哀想なのは、最初に違和感を持った航空宇宙局の技師だ。彼は口封じの最初の犠牲者となったのだろう。
次に哀れなのは、逃亡途中で絶壁をよじ登った宇宙飛行士(サム・ウォーターストン)。登りきった頂上で彼を待っていたもの…その絶望感たるや、想像を絶する。
主人公はキャプテン(ジェームズ・ブローリン)と記者(エリオット・グールド)の二人。
キャプテンは冷静沈着で頭脳明晰な正義漢。人望もあって、正にリーダーにふさわしい人物。
記者は一流とは言い難い、半端者。この男が疑念を抱いて真実追求に突進するから、面白い。
不具合が発覚したにも拘らず計画を進行させ、捏造を余儀なくされた有人火星探査計画。
この捏造計画はかなり用意周到に進められたにちがいない。そのリソースを不具合解消に注げなかったのか。
最初から3人の宇宙飛行士は殺してしまう計画だったのだろう。恐ろしい!
記者は再三命を狙われる。その割には警察に駆け込んだりしない。政府が絡んでいると睨んだからか。
それにしても、車の細工事件は隠しようがないはず。社会インフラに損害が出ただろうから。なのに、「殺されそうになった」と訴えても上司は知らん顔。そんなバカな!
脱出劇の結末で遂にキャプテンと記者が初遭遇するという、サスペンスにおけるカタルシスが存分に味わえるクライマックス。
農薬散布屋のおっさんキャラ(テリー・サバラス)がまた、たまらない。
だが、キャプテンの帰宅後いったいどうなったのか、誰しも気になるところ。
しかし、サスペンスアクションは「後かたずけ」を描いてしまうと興冷めするので、割愛でよしとしましょう。
捕らえられ(恐らく殺され)たもう一人の宇宙飛行士は、あのO.J.シンプソン。
この映画で初めて「ヨセミテ国立公園」を知った無知な学生だったことを思い出す。
映画「カプリコン・1」(ピーター・ハイアムズ監督)から。
1977年アメリカ・イギリス合作映画であるが、
「こちらカプリコン、(火星)着陸成功、いよいよ火星に到着だ」の通信が
地球のある場所で、大掛かりにでっちあげられていたなんて考えたら、
今まで私たちが信じていた、月面着陸は本当だったの?と
本気で「月の石」を疑ってしまう私がいた。(笑)
今回の設定は「有人火星宇宙船カプリコン1」だけど、
私たちが子どもの頃から信じていた「アポロ計画」も、
もしかしたら・・と感じてしまうのも無理はないことだ。
科学技術が、当時より数段進歩したにも関わらず、
今の時代の方が、なぜか「月面着陸」は難しいという話も耳にした。
乗組員のひとりは妻に、(映画のセット、撮影技術を駆使すれば)
「作り事の世界が本物にみえる」と呟いた台詞を思い出させ、
「あれだけ優れた技術があれば人を簡単にだませる」って、
夫婦でしかしらない会話も思い出させる。
以前紹介した映画「アポロ13」も、映画と知らされず、
あの打ち上げシーンを流されたら、きっと全世界が信じるだろう。
「こちら、ヒューストン。全て、異常なし」のフレーズも、
いつも同じ声だし、疑ってみなければ、といけない気がしてきた。
宇宙情報に限らず、今、テレビで放送されているような画像も、
変な意味ではなく、一度、疑ってみる必要がありそうだ。
でもそれに気付くと、闇に葬られてしまうので、注意しなきゃなぁ。