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星になった少年 Shining Boy and Little Randy評論(10)
「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」は好きです。彼は犬や馬の心が読めるのですよ!すごいじゃありませんか。今までも、“子犬に餌を与えるときに手に餌を乗せて食べさせるとよい”という裏技は役に立ちましたし、ペットの飼い方については大変参考になる番組でした。この『星になった少年』も柳楽優弥くんが象の言葉を理解するのです。そして唐突にタイへ行って象使いになると言い出す優弥くん。家計は苦しかったけど、彼を単身タイへ行かせてあげる家族。タイ語の勉強、留学決定のターニングポイントや心の葛藤をほとんど端折って、タイでの修行に励みます。
あっという間に次々とシーンは変わり、日本で初めての象使いのショーを開催することになるのですが、この展開に小さなお子様たちはついていけたのでしょうか。ドキュメンタリータッチにするなら許される手法なのでしょうけど、これはファミリー映画です。大人が観れば伏線も理解でき、目を潤す準備もできるのでしょうけど、幼い観客は、動物を使ったあざとさと若くして死ぬ主人公に感動できたのでしょうか?
なんだかんだ言っても、武田鉄矢の劇中劇、常盤貴子・蒼井優の自然な演技によって救われ、坂本龍一の音楽の効果もあって、泣かされてしまいます。意外と良かったのは親子の愛…中でも継父との関係や、義理の弟も上手く演出されていました。
日本人初の像使いとなった坂本哲夢さんとランディの絆に泣きそうでした。
しかし交通事故でわずか20歳で亡くなったときはランディはどんな気持ちだったのか。
もし坂本さんがまだこの世に生きてたら全国でのショーを成功していたと思います。
※この映画には、佐藤二朗さんが高校教師の役で小手伸也さんがコンパニオンの役で出ています。
像と像使いの少年の絆が分かる、感動物の映画です。
最初はぎこちない関係ですが、確実に深まるのが分かります。特に、最後の場面では深い信頼関係と言うのが目に見えて来ます。
自然と泣けるのは、その最後の場面でした。映画などでは私は泣く方ではないですが、実話のこれは素直に泣けました。
感動を味わいたい人にはぜひともおススメしたいです!
そろそろ泣ける映画を、ということでチョイス。
結果は泣けず。
この作品、展開があまりに唐突。突然象が使えるようになり、突然友と仲良くなる。これがクライマックスまで続く。
人間関係にも深みが感じられないのでどうにも感情移入ができなかった。無駄遣いに終わった蒼井優が可愛そうであった。
お話はいいと思うんですがねえ。
映画「星になった少年」shining Boy&Little Randy(河毛俊作監督)から。
実話を基に描かれた、日本人初の象使いとなった少年の生涯。
象って、こんなに賢かったの?と驚くことばかりであった。
タイで象使いの修行を終え帰国した彼が、日本に残していた
象のランディに再びしつけをしているシーン。
「お前の気持ちを僕に伝えるだけじゃダメなんだ。
一緒に生きるためには、ルールが必要なんだ。
それを覚えなきゃダメだよ」
優しい中にも厳しさを加え、彼が逞しく感じられた。
メモを整理しながら、この台詞、現代の子どもたち、いや大人たちにも
教えたいな、と思った。
そう言えば、物語とあまり関係ないが、こんな知識もあった。
「タイでは、仏様の前世が白象だと言われているんだ。
だから私たちは、象を大切にし、象を国中で祀っている」
思い出したのは、静岡県立美術館で所蔵している、
伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」、右隻「獣尽くし」中央には、白い象。
もしかしたら、仏様のつもりで描いたのかなぁ。