50% 想看,共 146
評論 | 分享
リトル・イタリーの恋 プロット オーストラリア・イギリス合作 03月25日 2006 台灣上映
夕陽のギャングたち プロット イタリア 04月22日 1972 台灣上映
カティンの森 プロット ポーランド 12月05日 2009 台灣上映
心の森 プロット スウェーデン 01月01日 1900 台灣上映
リトル・ジョー プロット オーストリア・イギリス・ドイツ合作 07月17日 2020 台灣上映
リトル・ダンサー プロット イギリス 01月27日 2001 台灣上映
森のリトル・ギャング評論(1)
この頃のドリームワークスの毒っぷりは吹っ切れてていいですね!徹底的に非・ディズニー、非・ピクサー路線を模索して行き着いた、いぢわる映画の決定版です!
(私はディズニーみたいな本当のファミリー映画も大好きですが、別腹として楽しいということです)
最終的に主人公達は3人のヴィランと敵対するのですが、3人とも主人公サイドの被害者です。実際主人公達のやる事は言い逃れできないレベルの害獣で、現実でのアライグマの被害などに重なるわけで。そいつらが理不尽に、コテンパンに勝つ!!w 害獣を害獣として描くという意味では、ネズミだけど人の社会に寄り添う「レミーの美味しいレストラン」の真逆を行ってますね。
またリアルでの害獣をチョイスした結果、子供を集める気ゼロの地味〜な動物ばかり集まってるのもポイント高いですね。(公開当時のCMは頑張ってファミリー映画っぽく取り繕ってましたけど、そもそもターゲット層ちがうだろ!っていう。あれは詐欺広告ですね。良くないです)古めのCG映像特有の黒っぽい影が花の無さに拍車をかけててなんとも言えない空気感を出してます。顔もイマイチ可愛く書く気あるんだかないんだか…またその動物のキャラクター表現も、「スカンクだからオナラ!」「ヤマアラシだからトゲトゲ!」という誰でも考えつきそうな安直さ!亀の甲羅が完全に脱げるあたり、リアルな動物の生態に迫る気も皆無!というのを露悪的に見せてます。
後はとにかく破壊!破壊!甚大な被害が市街地に降り注ぎます。
でもいいんです。そういう映画なんです。劇中で示唆しまくってるように、体に悪〜いコーラとスナック菓子がすすめば大成功。後は画面に写る全てを、馬鹿にしながら観ればいいのです。計算し尽くされた悪趣味。地球が大写しになって表面で爆発させる比喩表現なんか、まさに「コレB級ですからそこんとこよろしく!」って自己申告でいいですよね!
ただその一方で、レトロなCG映画のうら寂しさって言うんですか。森と住宅街を行き来するっていうとある程度のスケール感がありそうですが、実際にはこじんまりとしているというか…「ああ、この先の風景は作ってないんだろうな」ってイヤでも気付かされちゃうあの感じ。休日の深夜に観てると堪らなく切ないものがこみ上げてきますね。
とは言ってもドリームワークスですから!ロシアの某会社のモックバスター映画なんかとは比べるべくもなく手堅いクオリティではあります。ベクトルが「ソーセージパーティー」一歩手前ってだけで、この映画が何なのか、分かってて借りる分には悲惨な目には合いません。
逆にB級味がまだまだ足りん!という方には、吹き替えでの視聴を強くオススメしておきます。久々に聞いたよこんな残念キャスト(恍惚)…武田鉄矢に「バカチンが」って言わせちゃうし。誰だよ翻訳したの!ありがとう!w