オリガ・スミルノワのジゼル in cinema
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115分
03月08日 台灣上映
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地獄の黙示録 ファイナル・カット評論(20)
こんな戦場にいたら誰だって狂ってしまう。
アメリカンスナイパーでもそうだったけど、帰国した自宅の青い芝生でガーデンパーティーをしていたらきっとまた戦場に戻りたくなってしまう。それほどの狂気。
戦場でサーフィンをしたくなる陽気な狂気。カーツ大佐の生首の帝国の狂気。ウィラードの暗い瞳の狂気。
私達はどうしても映画のなかの出来事と思ってしまうけど、それは現実におきていた事。そしていつの間にか私達はアメリカ人の立場からアメリカ人の視線で戦争を見てしまいそうになる。
アメリカ人はベトナム人を茶色い猿だと言っていたけど、原爆を日本に投下したのも私達が黄色い猿だったから。
どうしても同じ白人のドイツやイタリアには抵抗があって落とせなかったと。
こんな狂気を改めて見せてくれたコッポラ監督と大迫力と臨場感でアドレナリンを放出させてくれたIMAXには感謝。
恥ずかしながら初めて観た。
いや、もうとにかく圧倒されっぱなし。
戦場でのシーンでは座席がマジで揺れるくらいの大迫力。ヘリコプターの音や銃弾の音。ナパーム弾、ミサイル…残虐兵器の総力戦とも言える狂気で満ち満ちた戦場描写。没入感出るカメラワークと背筋の凍る悲惨なバイオレンス
負傷兵など兵士の描写はやや劣るが現在でもおそらく1番リアルで規模のデカい戦争映画だと思う。これがCG無しというのが信じられない。コッポラやっぱ凄い…製作費いくらなんだ…
「前半満点だが、後半0点」と語った当時の評論家がいたらしい。
確かに前半はリアルでド迫力の戦場を描かれていて完璧。
それに比べ、後半はフィクション感が出てしまい、戦場の描写も控えめ。
だがその代わりにベトナム戦争が如何に愚かで意味の無い戦争なのかが十二分に伝わってくる。
ただの反戦映画とは違い、祖国の存在や戦う意義をリアルタイムで兵士の目線になって考えさせられる。そこまで深く掘り下げるのがコッポラらしい。
あらすじとしての本題となる王国に着いてからは地味で極限状態に陥った人間の心理を描いていく。正直ここは少し雑だな、と感じた。
何故このような王国を作ったのか?という疑問は残るし(多分観客に委ねている)何より主人公の心理的描写に物足りなさを感じた。
しかし、やはり雰囲気がすごい。
ベトナム戦争特有の狂気が現地住民や家、米軍兵士の狂った考え方(サーフィンのくだりはバカバカしすぎる)を繊細かつ大胆に描いていてまさに「地獄の黙示録」としか例えようのない作品
でした。
追記
別のこれまた評論家が「ストーリー性はあるようでないものである」と語ったらしいが共感してしまった。
ただし、本作を名作と言っているのは俺ではない。
高校生の時のVHS鑑賞が初見。ベトナム戦争映画ブームのやや走り。当然のことながら、ベトナム戦争映画にハマっていた青臭い高校生にとっては、前半最高。後半最低。
25年ぶりの鑑賞にて、ただのおっさんの、本作への評価は変わったのか?
「地獄の黙示録 ファイナル・カット」
・
・
・
結論からいうと、変わってない。
おっさんになって思ったのは、これは「特別なもの」ではない、ということ。ただ後半はやはり撮りたいものが撮れなく、こうなってしまった感のほうが強い。奥に行けば行くほど、狂気に近づいていく、という風には見えない。
キルゴアだってしっかりイカレているからね。カーツもキルゴアも二人とも狂っているが、タイプはまるで違う。
カーツはきっとキルゴアのことが嫌いだろう。キルゴアもドロップアウトして引きこもったカーツを気持ち悪がるだろう。カーツは「考えすぎのめんどくさいじじい」。ウィラードは、キルゴアにはついていけないが、カーツには憧れた。ウィラードもやはりめんどくさい奴だ。
キルゴアはブラック企業のなかで、舌の根の乾かぬ内に行動を変えて立ち回る。それでも陽気なキルゴアに部下はついていくだろう。
銃弾にも爆撃にも当たらない、恵まれた星に生まれた男だ。カーツはこうはいかないだろう。
カーツは出世したものの、望むべきものが上にはなく、兵士たるもの、といき勇んで現場に戻ったら、居場所がなくなり、こんなはずじゃなかったと、引きこもった、というだけだ。ただし、元来優秀なその彼のうんちくは、同類には響く。ゆえの王国。そして、それゆえの破滅願望。
キルゴアはその「願望はない」。銃弾が避けていくだけだ。
ゲーム感覚の殺戮と生首ゴロゴロの生々しい殺戮。どっちも同じことだが、サーフィンできるなら、焼き払え、というほうが生きやすいかもしれない。
だが、そんな「アメリカ」は願い下げだ、という気持ちも当然ある。
そんな世界で、若い「フィッシュバーン」クリーンが「めんどくさい奴ら」に振り回されつつ、生き残るほうが意義はあったと思う。
CGない時代の映像にお金をかけまくり、とんでもない迫力と音響はほかにはないものであることは紛れもない事実だが、面白いか、傑作か、と言われるとそうでもない、といったところ。
追記
ラストのエンドクレジットは、通常版は確か王国を焼き払う映像で終わっていたはずだが、そうでなくなったのは、カーツが悪、という結論付けをしたくなかったからだろうか。ただ、あの映像自体はとっても印象深いものだった。
多分昔テレビで観たような気はするけど、コッポラ好きとしてはIMAXで観ておかなくては!と思い鑑賞。
(狂ってるとしか思えない)キルゴア中佐がサーフィンをしたい、させたいがために朝っぱらから村を攻撃し、森林を吹っ飛ばすナパーム弾の迫力と、その攻撃の為に「ワルキューレの騎行」を大音量で流しながら編隊を組み出撃するヘリコプターの一団を観るためだけでもIMAXで観る価値はあると思った。
そして、川を上っていくにつれ現れる集団や展開に、長期に渡ってダラダラと続けられたベトナム戦争に満ち溢れた狂気は十分に感じ取れた。
狂気と迫力、全編を通して感じる(出口の見えない)陰鬱さはやはり映画史に残る傑作だと思った。
あと、出演者についての予備知識無しで観たので、観ている間ずっと主役のウィラード大尉を演じているのがチャーリー・シーンだと思っていたらエンドロールでその父親のマーティン・シーンだと分かりすっきり。
エンドロールで知ってる名前が次々に出て来て、あの人が若かりし頃はこんなだったのかと驚きも沢山あった。