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WAVES ウェイブス評論(20)
初めて書くレビューなので駄文ですが悪しからず。
この映画はまさにwave"s"だった。
まず、360°回転するカメラ、兄が元カノを殺した後から狭くなるスクリーン、妹に彼氏ができてから元のサイズに戻るスクリーン、そして最後はまた車の中で360°回転する。360°映すことでスクリーンに映せる最大のサイズにしたのではないだろうか。最大から最小へそしてまた最大へと波打つかのように。画面が普通のサイズから回転するシーンに移る直前、音楽の鳴る方向が回転していき、"お、回るか"と期待させてくるようでとても心地が良かった。このようにこの兄妹の心情とリンクして画面のサイズが大小と変化していった。
次にホームパーティーの光とパトカーの光も印象的であった。兄が殺人を犯す直前、家の中は赤と青の光に包まれておりパトカーのサイレンを連想させた。その後、案の定パトカーの光が画面いっぱいに映る。"妹編"の時も最後にパトカーの光が一瞬映ったがそこは無理やりだと感じてしまった、、
そして最後のエンドロールが終わった後の息づかい。これは兄が殺人を犯す直前の荒々しいものとは違い、安心したかのような妹の息づかいであった。このエンドロール後を聴かなければこの映画を観たとは言えないのではないか。
この他にも対比するシーンは多かったが、このように対比を繰り返しまるでたくさんの波を打っているかのようだった。であるからwave"s"なのではないだろうか。
映像的にとても綺麗で満足のできる映画でした。最後まで読んでいただいた方はありがとうございます。
カメラワークや色使いがスタイリッシュ且つ雄弁
逆に脚本を薄く感じてしまう部分もあった
10代の危うさや華やかさを表現するには◎
後半の妹編は心情に寄り添った展開で救われた
ルークのキャラクターも素敵
父と娘、夫と妻の描き方も良かった
後半に兄との関わり方の深堀りがあるともっと好きだったかもしれない
前半と後半がぶつ切りで一つの作品としては唐突すぎるように感じた
あくまでも主人公側の描写しかないのはあえてなのだろうか
テイラー・ラッセルを見られるのを楽しみにしていた作品。
のっけから、重低音が体に響き、音響の良さに驚きました。
渋谷パルコのWHITE CINE QUINTで鑑賞したんですが、他のスクリーンでもやはり、重低音は凄かったんでしょうか??
音は良かったです。が、知っている曲がほとんど無かったせいもあるかもしれませんが、本作の選曲は全くのれませんでした。
そして、それは作品にも当てはまり途中から観るのが飽きてしまった。
ルーカス、なかなか出てこないし、、
親子の問題、家族の絆、差別心、希望、そして宗教≒聖書。様々なテーマが盛り込まれている。
暗めのお話しは色々と考えるきっかけをもらえるので好きですし、本作で語られるテーマ1つ1つが非常に重たくて暗い。
それを払拭するように、色鮮やかな色彩や映像を差し込むのはテーマとの対比を描いていたのかもしれません。
そこに共感出来ればよかったですが、自分は全く共感出来ずでした。
シュルツ監督の前作も合わなかったので、
相性があるんだなぁ。
好きなシーンもありました。
ダイア・ワシントンの“What a Difference a Day Makes”が流れるシーン。
劇中で全く違うシチュエーションでこの曲を流すその対比的な描き方は素敵だった。
そしてルーカスとテイラーの演技は素晴らしかったなぁ。テイラー・ラッセルの聡明さが表情ににじみ出ていて、、
映画的にきれいにまとまっていないのが現実のようで、嬉しかった。
映画の根本に存在するのはやはり現実なのだと改めて思った。
あと色使いうまかでしょーと言わんばかりのあれジャマね。心境を表現してるとか言いやがったら笑止。90年代じゃないんだから。