シークレット・キングダム ピーターの奇妙な冒険
プロット
オーストラリア
03月08日 台灣上映
DOGMAN ドッグマン
プロット
フランス
03月08日 台灣上映
変な家
プロット
日本
03月15日 台灣上映
COUNT ME IN 魂のリズム
プロット
イギリス
03月15日 台灣上映
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章
プロット
日本
03月22日 台灣上映
ゴーストバスターズ フローズン・サマー
プロット
アメリカ
03月29日 台灣上映
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ロープ評論(20)
重要な役ではあるが主演はやはり主犯役の若い俳優になる
犯人の若い男二人の関係性はホモセクシャルな微かな香りを漂わせている
ヒッチコックはそこまで考えて撮影している
よってヒロインは登場してもリリーフ程度で、単なる付け合わせ
ブロンドでもなくブルネットですぐに退場する
ワンシーンをワンカットで撮影して映画にする
最近、邦画「カメラを止めるな!」が同じ手法で37分ワンカットで撮ったことで話題になっていたが、もちろん本作がその手法の元ネタになる
本作は全編80分がワンカットだ
実験的要素が強く映画としてはどうか
それが映画として面白く成功しているかというと疑問だ
裏窓に繋がっていく習作と言うべき作品だ
*主演*
ジェームズ・スチュワート
*感想*
久々のヒッチコック作品。この作品はワンカットワンシーンの手法で進行していて、それだけでも面白いです。映像ではワンカットですが、途中真っ暗になる部分があったので、ワンカット風かな?
二人の男性が友人をロープで絞殺して、スリルを味わう為に犯行現場でパーティーを開くというお話。
舞台がアパートの一室だけなので、かなり地味ですが、途中から現れる教授がまるで探偵のように鋭く指摘するところや、ブランドンとフィリップの呆れた動機、人間関係までも描いてるし、まぁまぁ面白かったです。(^^)
とはいえ、長回しのみに注目すると、我々は本質を見失う。本作はそれ以上に極上のミステリーであり、人間ドラマだ。舞台作品を見ているかのようなリアルタイムの臨場感を堪能しつつ、ジェームズ・スチュワート演じる恩師が名推理によって教え子の心理を暴くスリリングさや、そこに漂う焦燥や後悔の深さに打ちのめされる。また教え子の怪物性もまた、のちの『サイコ』へ連なる流れの源流の様にも感じられる。何度見ても妙味が尽きない秀作だ。
・完全なる一室でのストーリー展開
・観客の恐怖心を煽るさりげないカット
・犯人2人の関係性
・犯人の異常性
よくこの時間でこれだけの要素をうまくまとめたなあ。
無駄な登場人物がひとりもいない。
実際の事件と同時間分で、これだけ魅せられるのはさすがヒッチコック。
犯人が最初からわかっている、これぞまさに仕掛けられた時限爆弾。
サプライズを見事にサスペンスにしている。
そしてヒッチコック映画の好きな点。犯人の異常性。
今回の犯人って2人とも少しおかしい。
まず主導のほう、自分には人を殺す権利があるみたいな言い分って、恐ろしく怖い勘違いじゃないです??途中、招待客と言い合いになるけど、本当にこれだけの事件で描くには重すぎる題材なのにさらっと挟んできているあたり、相当深い…
そして共謀のほう。
こちらはもうばればれなくらい動揺していて、何故この人物を共犯に選んだのかと思うんだけど、よく観ていくと、ふたりの関係性も少し変わっていて、完全に立場が出来上がっているし、友情とは少し違った結びつきを感じる。
物語はその点に言及していないしね。
ワンカットもさることながら、この部屋の構図、窓から見える景色もすごい。
何度も観たい、見逃せない一本でありました。