中原早苗

父・藤尾純、母・南部雪枝はともに舞台俳優。高校在学中、「村八分」（53）で女優デビュー。56年日活と契約を結び、「太陽の季節」（56）、「果しなき欲望」（58）、「南国土佐を後にして」「ギターを持った渡り鳥」（ともに59）などで、幅広い役柄をこなす若手女優として活躍する。61年、日活のスター俳優・川地民夫と結婚したが1年足らずで離婚に至る。64年からはフリーで活動。「狼と豚と人間」（64）への出演がきっかけで、同作の監督・深作欣二と結婚する。その後は深作監督の代表作「仁義なき戦い」シリーズなどに出演した。03年、夫が亡くなってからは表舞台から遠ざかり、12年5月15日心不全のため逝去、76歳だった。長男の深作健太も映画監督。